読書記録【2019.1】
1月は実は2冊しか読めてません。いろいろあって読書できなかったり、長編をゆっくり読んでいた影響もあったりしたからなのですが。
まぁ言い訳はさておき。
○ルビンの壺が割れた/宿野かほる
宿野かほる『ルビンの壺が割れた』読了。
— yuko@読書 (@book_yuko) 2019年1月10日
往復書簡の形で綴られる、かつて恋人同士だった二人の過去。
これはきっと前情報は何もない状態で読んだ方が面白いと思う。
そして、読み終わってからまた読み返したくなること必至です。いろんなものが繋がります。 pic.twitter.com/7XArb0tgp3
前にtwitterで話題になってた本。その頃から気になってたのをようやく読みました。
この後若干ネタバレなので、未読の方はスルー推奨です。
まずSNSで見つけた(探し出した)元カノに連絡取ってくるとか怖い。そして暗に責めるようなメッセージ送ってくるとかさらに怖い。所々に現れる、男の身勝手さが気持ち悪かった。
結末は「おっ⁈」って感じはしたけど、正直に言うならちょっと期待しすぎてたかな、というところ。話としては面白かったけど、良い前評判をずっと見聞きしていたことで期待が膨らみ過ぎてた感はある。twitterにも書いたけど、下手に前情報無い方が良い。
○モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語/内田洋子
内田洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』読了。
— yuko@読書 (@book_yuko) 2019年1月25日
イタリアはモンテレッジォという山奥の村に、かつて本の行商人がいた。
縁ある人々の話から、当時の様子を紐解いていくノンフィクション。
本を売る人はもちろん、本好きな人には是非読んでほしい一冊。本屋の歴史に触れられます。 pic.twitter.com/NOA3cXfJ4c
たまたま本屋で見かけて惹かれたので購入。「Yahoo!ニュース 本屋大賞2018 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品だそうです。全然知らない海外の村、そこに本を売る旅をしている人がいた、ってすごく未知の世界感があってワクワクしませんか。
小さな村でどんな風に本を仕入れていたのか、何故本を売っていたのか、そもそも何故本なのか…
本作ではそれらの謎が、当時を知る人々への取材を通じて明らかになっていきます。
日本から遠く離れた国にも自分と同じように本を愛する人たちがいて、本を売るために試行錯誤していたんだということ。それを知って、知らない土地、知らない人々だけれど、何だかとても親近感がわきました。なかなか難しいと思うけど、いつか行ってみたい。作中に登場した、ヴェネツィアの古書店にも足を運んでみたい。
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先ほど、昨年末から読んでいた『熱帯』をようやく読み終えました。長い旅だった。
『熱帯』の感想等についてはまた来月。