桜花雑貨店

本とか音楽とか考えたこととか。

読書記録【2018.12】

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さっそくですが読了本のご紹介です。12月は5冊でした。

 

〇家族シアター/辻村深月

家族シアター (講談社文庫)

家族シアター (講談社文庫)

 

家族だからこそできることもあるし、家族だからこそ難しいこともある。一筋縄ではいかない家族のすれ違い、その何とも言えないもどかしさと既視感が描かれた作品。作者の辻村さんは、そういう人間関係の濃やかな機微を表現する能力に本当に長けていらしゃると思う。好き。

 

〇金哲彦/ウォーキング&スローラン

金哲彦のウォーキング&スローラン―みるみるカラダが変わる4ステップ

金哲彦のウォーキング&スローラン―みるみるカラダが変わる4ステップ

 

これを読んで以来、丹田を意識して歩く生活を続けています。あと骨盤ごと動かすようなイメージで足を動かすと、今までは一歩で登れなかった階段が登れるようになって目から鱗だった。階段は足の力だけで上るんじゃないんだなーという発見ができました。 

 

〇買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて/山内マリコ

お買い物って楽しいよね…!(2回目)

他の人が何を買って、どんなふうに使ってるのか見聞きするの好き。良さげなものを見つけたら、自分も真似したくなってしまうし、すぐにでもお買い物がしたくなる。この本は著者・山内さんの買い物遍歴なんだけど、「買ったけど実はその後使ってない」とかそういう後日談まで含まれているのが何とも人間らしくて好き。 

 

〇女子をこじらせて/雨宮まみ

女子をこじらせて

女子をこじらせて

 

作中、雨宮さんが10~20代前半だった頃の話を読んでいると、当時はこんなにも女性差別がまかり通っていたのかということに驚く。近頃はそういったものが少しづつ減ってきた印象はあるけれど、それには少し上の世代の女性たちが必死に声を上げてきた結果なんだろうな、と。男性からの差別的な目線にひどく悩みながらも、戦い抜いてきた記録がここにある。

 そして、この本を読んだ時点で雨宮さんがもうこの世にいないことが何よりも寂しい。

 

塩の街有川浩

塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

 

Twitterでも書きましたが、すごく好きなお話でした。有川先生の作品らしい、一途で真っ直ぐな登場人物たちが面映ゆい。大切な人を守りたりたい、ただそれだけのために行動したら世界を救っていた。愛ってそういうものなのかもしれない。

 

*****

 

年末年始は実家に帰省していたのですが、ここで「実家でやることなくてヒマ問題」が勃発。持参した本も読み終わってしまったので、初売りで漫画を買ってきて読んでいました。

 

聖☆おにいさん(16) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(16) (モーニング KC)

 
太陽の塔(1) (モーニング KC)

太陽の塔(1) (モーニング KC)

 

楽しみにしてた3月のライオン新刊と、聖☆おにいさん新刊が読めて良かったです。お正月からほっこりした。

太陽の塔森見登美彦さん原作の小説のコミカライズ版。小説の雰囲気そのままに描かれていて良き。続きが楽しみです。