今年読んだ本を振り返る。
お久しぶりです。気付いたらいつの間にか大晦日になってた。今日で2017年終わりとか早すぎない?
全然実感わかないけど、今年読んだ本の振り返りをしてみたいと思います。
と言っても、今年は人生初の転職をして、前職とは比べ物にならないくらい日々忙しくなってしまったことと、それに伴う精神的疲労感でほとんど本が読めていないのです。
なので今回は、その少数精鋭の本たちの中から、良かった本2冊のご紹介です。
舞台は第二次世界大戦中のポーランド、アウシュヴィッツ収容所。その中で、命懸けで本を守った一人の女の子のお話。
アウシュヴィッツというと、昔本で読んだアンネ・フランクの伝記由来の知識しかなかったため、多少フィクションが入っているとはいえ図書係が実際にいたなんて全く知らなかった。
ディタの勇気と知恵は本当に素晴らしいと思う。自分が同じくらいの歳で同じ環境にいたとしてもディタのようには振る舞えないかもしれない。
収容所での描写は目を背けたくなるようなものも多かったけれど、それが現実にあったんだということはしっかり覚えておかないといけないなと思う。
そんな状況の中でも、本を読めば違う世界に旅立つことができるし、本を読むことがディタの心を救い、生き延びる力となった。本の力って素晴らしい。
プラハにもいつか行ってみたい。時計台も見てみたい。
大学の同級生である蘭花と留利絵。2人の友情と恋愛を生々しく描いた作品。
蘭花の恋愛観も、留利絵の友情観も、自分と重ね合わせて考えてしまった。特に留利絵のような、「自分は一番の親友だと思ってるのに相手はそうじゃない」みたいな、友情のすれ違いみたいなものはすごく身に覚えがあるので本当に胸が痛かった。何で私が一番じゃないの、っていう。
茂実がダメ男だってわかってるのに離れられず、何だかんだ付き合いを続けてしまう蘭花の気持ちもわかる。自分のことを愛してくれる人なんてこの人だけかも、って思ってしまうんだよなぁ。そんなことないのに。
恋愛も友情も、ほどほどに健全な関係でいたいな、と思った。辻村さんの作品はこういう感情の動きがすごくリアルに感じられて、いつも登場人物にかなり感情移入してしまう。
今年読んだ本は、トータル18冊。冊数としては少ないけれど、今年も面白い本に出会えて良かったです。
ちなみに今読んでるのはこれ。
老舗の百貨店で起こる、魔法の白い猫にまつまるちょっと不思議なお話。
星野百貨店の描写が素敵でときめく。こんな百貨店が近くにあったらいいのになぁ。魔法の白い猫にも会いたい。
来年は時間を上手く使って、もう少したくさん読めたらいいな!ハケンアニメとかアイネクライネナハトムジークとか森見さんのエッセイとか、買ったけど読めてない本はまだまだ山積みなので!
来年も読書ライフを充実させるぞー!